天体戦士サンレッド(2)/くぼたまこと

意外に早く発売された2巻。ページ数の3分の1がヤングガンガン連載以前に別雑誌に載っていた作品ではあるけど、「ウェザースリー」は「サンレッド」の元ネタらしいし、芸風も何一つ変わってないので問題なし。いつかブルーやイエローもサンレッドの方に出てこないんでしょうか。この世知辛い世の中に、ヒーローなんてやってらんなくてやめちゃったかな。フロムシャイムは一応組織だし給料とかありそうだけど、サンレッドは明らかに無償だし。

最初は本当にただのチンピラだったサンレッドは、徐々にいいところを見せてきましたね。フロシャイムアジトの落ちたブレーカーを直してあげたり、かよ子さんを迎えに行ったり。合コンがうまくいかなかった怪人を慰めたり。その内雨の日に捨てられてた猫とか助けそう。チンピラはチンピラでも、昔気質の筋の通ったチンピラなのかな。怪人たちを説教する様子もそんな感じ。

今回一番面白かったのは特急での指定席の話。ヴァンプさまつまんないこと気にするなあ……まるで自分のようだ。でも意外なところでボケてるんですよねこの人。だから中間管理職の悲哀、みたいなものはあまり感じなかったり。それと、「奥さん」ってヴァンプさまに言われた時のかよ子さんの表情がなんとも言えず。