ラノベおぶじいやー

荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)小説 エマ (1) (ファミ通文庫)刃を砕く復讐者〈下〉―封仙娘娘追宝録〈9〉 (富士見ファンタジア文庫)


去年、「推定少女」「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」で話題をかっさらった桜庭一樹は、今年も精力的に活動。2005年の私の読書活動は、この人を中心に回っていたと言っても過言ではありません。「GOSICK」シリーズの他に、ファミ通から「荒野の恋」、ハヤカワから「ブルースカイ」、東京創元社から「少女には向かない職業」を発表。「野性時代」に連載中の作品は、角川からハードカバーで出るのかな。ある意味少女物の集大成っぽい「ブルースカイ」を書いてしまった今、どうやってこのテーマに立ち向かっていくのか。個人的には佳境に入っている「GOSICK」を優先させてほしいところではあります。


書経験が薄い頃の私(いや、今も薄いんですけど)を「ドラゴンクエスト」ノベライズで楽しませてくれた久美沙織は、「小説エマ」でまたしてもやってくれました。玉石混淆のライトノベルの中で、ノベライズは特に地雷原とされてるけれど、実力のある人がちゃんと仕事すればいいものはできるんだなあ。


そして、上巻から実に5年ぶり、「封仙娘娘追宝録 刃を砕く復讐者(下)」の刊行。私も沸いた。スレも沸いた。みんな沸いた。そしてその、上巻以上に衝撃的な結末に「またこれで5年待たされたら」と怯えた……。