ライトノベル背表紙雑考


今気付いた、というわけではありませんが、MF文庫Jの背表紙ってレーベルロゴのすぐ下にイラストが配置されてるんですね。少なくとも家の本棚を見る限り、ライトノベルの(というか小説の)背表紙で、こういうものは珍しいようです。漫画では結構見かけるんですが……。鮮やかな緑一色ということもあいまって、ずらりと並べてみるとこの作品群はかなり目立っています。


言うまでもなく、ライトノベル業界というのはとても回転が早い業界です。平均的な作家が順調な執筆ペースを保てば3ヶ月に1度、新刊が発売され、出版社や書店がプッシュしていない限り、既刊はすぐ平積みのコーナーから既刊の棚に追いやられます。読者の方も、新刊を追うのに手一杯で、なかなか既刊にまで手を出している暇が無い。だから売れない⇒出版社もあまり刷らない⇒市場に出回らない⇒さらに売れない⇒すぐに絶版、という構造ができてしまっているように思われます。


この状態を改善するにはどうすればいいか。既刊の棚に追いやられた状態でも、手にとってもらえるようにアピールができればいい。どのようにアピールすればいいか。ライトノベルの最大の特徴であるイラストを背表紙につければいい。


今はまだ、MF文庫Jも変化を出すためにちょっとイラストをつけてみた、ぐらいのものでしかありません。しかし、イラストが背表紙面積の1/3、1/2を占めるようになり、ドラゴンボールのように単行本をずらりと本棚に並べるとひとつなぎの絵が出来上がる。そんな遊びができたら面白いんじゃないかなあ、と思ったりします。


・それでは、背表紙を1巻から見ていきましょう。
http://uso8oo.com/zakki/zakki200410.html#05


(携帯から投稿した際に誤って文章を消してしまったため、一から書き直しました)