キーリⅣ 長い夜は深淵のほとりで/壁井ユカコ/電撃文庫

キーリ〈4〉長い夜は深淵のほとりで (電撃文庫)


鉱山の町でハーヴェイと別れてから1年半、キーリはベアトリクスと旅を続けていた。その途中、ひょんなことからベアトリクスがハーヴェイと一度だけ連絡をとっていたことを知った彼女は、1人でハーヴェイを探す旅に出てしまう。


ハーヴェイとキーリの再会はいまいち盛り上がりませんでした。キーリのはじめてのおつかいもすぐ終わっちゃうし。まあ、手に汗握る展開とか期待する作品じゃないのは、もう分かりきってるけどさ。というか、そもそもハーヴェイはなんでキーリと別れたんでしたっけ?一応そこらへん書かれてはいるんだけど……なんか微妙にうやむやにされてるような気が。そこらへん、今後明かされるのかしら。


前回初登場したベアトリクス(と兵長)は、ともすれば重苦しくて閉塞的な雰囲気になりがちなこのシリーズの中で、ホッと一息ついて口元を緩めてくれる存在として、いい具合に機能してると思います。できれば「いつか」などと言わず、次巻でも登場してくれると嬉しいな。