食卓にビールを(5)/小林めぐみ/富士見ミステリー文庫

食卓にビールを〈5〉 (富士見ミステリー文庫)


そろそろ熱燗が身に染みる季節になってきましたが、今日も今日とてカリスマ主婦見習い女子高生作家はビールを飲むのです。


今回の話の中では、最初の「イカ篇」が好き。SF分はないに等しいんだけど、1つモチーフを決めたらあとはぽん、ぽん、ぽんとオヤジギャグっぽい言葉遊びで文章を繋いでいくような遊び具合が。決してこの人独自の持ち味とかが出てるわけではないんだけど、きっちりまとめる辺り、この人三題噺とか得意そうだよなあ、と思いました。「クリスマスパーティ篇」は、もうちょっといじくったらわりかし本気で「SFミステリー」なる怪しげなものができあがりそう。これはもうノックスの十戒とかお構いなしに。

所帯じみた女の子はなんでこうもカワイイのか。絶対うけると思うんだけどなあ。


http://d.hatena.ne.jp/rideback/20051211#1134304630より

この意見には海よりも深く同意。飄々としてるところがまたいいですね。直接的な性的魅力はあまり感じないけど、ああいう人が側にいたら楽しいだろうなあ。特に旦那との掛け合いは好きだし、読んでてニヤニヤさせられます。なんというか、あの新婚ホヤホヤでも倦怠期でもない絶妙の距離感がたまりません。そういう意味で彼女とかよりは奥さんに欲しいタイプかも。何言ってんだろね。