ライトノベル完全読本3

ライトノベル完全読本 vol.3 (日経BPムック)


一応、購入。……が、大量にページを割かれているBLに興味がないせいか、読むところが少ない。女性はこういう分析本好むんですかねえ。や、私の周囲でもBL読む男性は数人いるんで、別に女性に限った話ではないのですが。もっと評論とかインタビューとかおくれよう。良書解説とかページ取りすぎだよ。こんな本買う人に半年前に出た作品の解説とかしてもニーズ無いって。……というのは暴言か。逆に言えば評論、インタビュー、ランキング、作品紹介とバランスが取れてるといえなくも無い、のか?

ライトノベルがわかる24のポイント

長寿シリーズ、一番長いキャラの名前、イラストなしの作品、実写化された作品などなど、トリビア的な内容。今回個人的には一番面白かった。「自分の作品の外伝や続きを同人で書いてる作家」っつーと、私的には榊一郎とか川崎康弘とか。特に前者のは装丁からして富士見のそれをパロってたり、凝ってました。あと、小林めぐみとかもいたかな。「変わった名前の作家たち」。夏緑とか。清水文化とか。銃の名前をもじったのって、時雨沢?

王道&新鋭別ランキング

なんで素直に売上順にしないかなあ……「このライトノベルがすごい!2005」の二の舞。「メディアミックスの話題性などを元に」ってなんだよ。選定方法が不透明でよく分からん事に。んでも、まあ王道ランキングが上から星海、薬師寺涼子、GOTH、グインサーガ、戯言と電撃富士見スニーカーが一つも入ってないってのは、まあそんなもんかという気もしました。新鋭ランキングの方は……谷川流とか壁井ユカコとか、あんまり新鋭って気がしないんですけど。2年以内にデビューした作家って基準がなあ。回転が早いこの業界だと、デビュー1年以内は新人、3年で中堅、5年でベテラン、10年やってりゃ大ベテランって感じ。上遠野浩平ですら98年デビューだから、まだ7年目なんですよねえ。

ライトノベル3大作品を読み解く

ブギーポップスレイヤーズアルスラーン特集。見所は田中芳樹インタビューぐらいで、あとは粗筋とキャラクター紹介メイン。まあ、ブギーとアルスラーンに関してはまだシリーズ継続中だからこういうのも需要があるのかもしれないけど……どれも長年を経てきた作品なんだから、もっとこう当時の熱狂とか、おっさんたちの回顧とか、そういう路線で。……だめ?

デザイナーの仕事

1回装丁が変わった富士ミスの話とか。ああ、ラグナロクは確かに当時、表紙が新鮮だったなあとか。今考えてみると、TASAのイラストもさることながらデザインセンスがよかったんだなあ。次はイラスト・デザイン両方やってるヤスダスズヒト辺りにインタビューしてくんないかなあ。

作品&作家別読者投票ランキング

なんかこれも、よく分からないランキングでした。キノやマリみてに混じって推定少女とかAll you need is killとか入ってるし。ま、ランキングってどうやってもケチがついちゃう(つけちゃえる)ようにできてるのかなあ……個人的には作品別にオーフェンが入ってなくて作者別だと秋田禎信が入ってるのが意外でした。あ、作品の方は集計方法の関係で弾かれたのかな?