愛と哀しみのエスパーマン/秋田禎信/富士見ファンタジア文庫

なんかもう、コメントに困るまま終わってしまいました。

王子悟は哀しみを感じることで能力を発揮することが出来るエスパーマン。喜びのエスパーマンである金剛地小五郎に目をつけられ、エスパー戦隊の一員として悪と戦うことになる……。

一言で言えば、いつだかのあとがきで作者が言っていた「無謀長編」を再現した、というのがオーフェン読んでた人には多分一番分かりやすいと思います。作者自身、あんな勢いだけの話じゃ長編は書けないって言ってたんですけどね。その言葉通り、1冊引っ張るには色々足りなかったかなあ。どうにものりきれない。先日発売した「シャンク!!」とか読む限り、ギャグのセンスが衰えたとか、そういうことではないと思うんですよね。現に今回も、クスリと笑えるところは幾つか散見されましたし。ただ……なんか作者が面白いと思ってやってることと、私が面白いと感じることがズレてきてるような気はしました。どっちから離れていったのかは分からないんだけれども。まあ高校の時から読んでるし、そんなもんでしょうか。特にギャグはそこらへん極端だし。

そういえば、ヒロインの友人の名前が、「閉鎖のシステム」に出てきた猫耳女子高生と同じでした。性格は似ても似つかないけど。微妙なとこで繋がり持たせるなあ。