桜庭一樹「少女には向かない職業」感想リンク

はてなダイアリー内から幾つか抜粋。

初の単行本にしちゃあ、得意ワザで無難なところに着地しちゃったなあという気もします。

http://d.hatena.ne.jp/natsumoto/20050922


ディスコミュニケーションとコミュニケーションの話

http://d.hatena.ne.jp/Judastree/20050924


この結末は葵の「失敗」であると思います。

http://d.hatena.ne.jp/KeiKomori/20050925


葵と静香、それぞれのバックボーンに対して「切ない」と思う間が少なくて、リアル、むしろユーモラスとも言える読後感が残ったのは奇妙な感覚。

http://d.hatena.ne.jp/pargan/20050926


用意するものは日本地図と東京創元社解説目録です、と桜庭一樹ファンは言った

http://d.hatena.ne.jp/trivial/20050927


この作品ではその触れ合いを「(殺意の)スイッチが入る」と表現しているが、どうもこの表現及びこれから付随する「バトルモード(≒殺意)」の描き方には不満がある。

http://d.hatena.ne.jp/architect/20050927


ミステリ的な意匠、つまり、殺人というある意味最も先鋭化された他者への干渉を通し、少女の葛藤を描き出すことこそ、桜庭一樹の目的であり、本作最大の魅力なのである。

http://d.hatena.ne.jp/Wanderer/20050928


普通の作家は一般向けの作品に全力投球をし、ジュブナイルには(たとえば性的な表現を抑えるなど*2して)何らかの手加減をするものだが、それがこの作家の場合逆転しているように見える。つまり、普通の作家がジュブナイルを書くような心持で、この人は一般向け小説を書いているのではないか

http://d.hatena.ne.jp/puhipuhi/20050928


でも、『少女には向かない職業』は、あくまで地方の女子中学生の話として展開する。葵の上京願望は母ほど強くないし、むしろ島の夏を美しいと繰り返し思うような娘である。

http://d.hatena.ne.jp/ending/20050928


空想の世界や偶像の世界を垣間見るときこそ,自分の実年齢を意識してしまうという矛盾.

http://d.hatena.ne.jp/zauber_24/20050929

  • そういえば、「砂糖菓子」「推定少女」やこれが地方を舞台としてたのに対し、自身転換点だと語っていた「赤×ピンク」は六本木という都会の話だなあとふと思った。主人公も社会人と思春期の子供ということで対極。
  • 同じ広島の港町を舞台にしてて、主人公が同じ中学生なのにこれと「かみちゅ!」が全く別のベクトルだってのは色々象徴的かも。