魔法及び魔法使いのあり方

http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1050241568/
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1103975619/


(スレがdat落ちしてた場合、にくちゃんねるあたりで過去ログを拾ってくださいな)


高度に発達した科学が魔法と見分けがつかないように、高度に発達(普遍化?)した魔法もまた科学と見分けがつかない、というお話。以下メモ。


  • 魔法と科学
    • パワーソースが精神的なものなら魔法、物理的なものなら科学
    • 魔法が当たり前に存在する世界での文化レベル、科学技術レベル
      • 魔法を「誰でも、簡単に」扱えるようにする工夫は、確実に進んでいく
      • 魔法に出来ない部分を補う形で発達していく
        • 空が飛べたとして、自転車あたりは普及しないとしても、大量運搬・長距離移動を可能にする自動車、列車、船なんかは、確実に開発される
    • 二つの融合
      • そのものズバリ弾丸に魔法を込めるとか
      • 魔法をソフト化して誰でも使えるようにする
    • そもそも「魔」って言葉は神の対抗者や世界の摂理に反した存在に用いられる言葉だから魔法のような技術や知識が一般化している社会では「魔法」という単語自体が存在しない
  • 魔法と超能力
    • 一つの能力を徹底的に突き詰めて読者に全部つまびらかにしてしまうのが能力系。どんな力、技なのか(理屈はつけても)詳細は隠してしまうのが魔法系。
    • 超能力ってのは生物学的な人間の中に隠されていた、未知の能力の発現である。たとえば脳の中の未使用の領域がどうこうとか。それに対して魔法というのは外の力を借りて行うもの。それは例えば神であったり精霊であったり、マナみたいなものであったり。
    • どちらも同一物ではあるが、拠って立つ基盤、能力を持つとされる人間の数の違いが超能力と魔法の境界。人が少なければ、それが技術体系として成立するだけのマスを得られず個人的な経験則の集大成に留まり、ある一定の数を超えれば一つの学として体系づけられ学ぶことが出来るようになる
  • 魔法が神秘性を喪失した理由
    • 魔法使いの視点の導入
    • 隠遁する賢者的なイメージだった魔法使いが表に出てくるようになった
    • ステマチックになり過ぎた
    • 宗教、風土的なバックボーンが失われたため
    • マーリンやガンダルフなどの魔法使いは、いわば賢者。こういう話しに出てくる魔法使いが皆老人なのも、知識の蓄積を象徴している。 この場合、魔法ってのは知識に対する恐れと憧れが具現化したもの。
  • 物語の中の魔法
    • ドラクエなどの影響で魔法がこれこれこういうもの、と記号化され説明しなくても済むようになった。結果、火力としての面が重視されるように。
    • ”古いファンタジー”での魔法は、おとぎ話で言う寓意の性質が強くて、そのせいで昔のファンタジーでの魔法は魔法らしい。理屈付けはないけど、かわりに大昔の昔話から積み重ねてきたぶん、語りに説得力がある。
    • 物語の要求としての魔法って観点はアリ。物語の条理を通そうとすると、不条理な魔法が必要になる
  • 呪文詠唱
    • 精霊的なモノに対しての協力要請
    • 神的なモノに対しての協力要請
    • ある種の引き金的な動作(なぞる事で起動)
    • 自己暗示等により潜在能力(超能力!?)を引き出す。
    • 言葉に特殊な強制力がある。
  • 物理法則との関連
    • 現代の世界観ってのは一元論を基盤として構築されている。自然法則の一部分を魔法で換骨奪胎してしまうと俺たちが当たり前の常識として認識してる別の部分が崩壊する
    • なのはとかの「異世界接触系」の場合は、 魔法はあくまでも異世界の法則であって、『この世界』には本来は存在しないもの。異世界の力と接触した人や物のみが魔法の法則の影響を受けるってことにすれば、本来の社会基盤全体はおかしくならない。で、魔法の影響を受けることでおかしくなる部分は話のネタになる

挙げられてる作品


上に挙がってないのだと、FFの魔法の変遷とか面白いかも。確か5までは舞台は中世風で使える魔法は職業に左右されてたのが、6では魔石の装備、7ではマテリアシステム、8ではジャンクションシステムといった風に、キャラと使える魔法の間に関連性がなくなったというか。あとは、「ベルセルク」辺りは大分古典的というか、ゲーム的じゃない魔法ですね。