時をかける少女/筒井康隆/角川文庫

時をかける少女 (角川文庫)


先日、「タイムリープ」を読んだら読み返したくなりました。表題作を含む3編による短篇集。これまた表紙が実写。原田知世の髪型が時代を感じさせます。


科学が発達しすぎて、大抵のことは機械がやってくれるので、職場で必要な知識をつけるためには何十年も教育を受けるのがデフォになり、いざ社会に出ようとする時には40代になっている。人間の生活を快適にするための科学技術が、逆に人間を苦しめる。この矛盾を孕んだ未来世界は、今読んでも面白かったです。