キーリ(2) 砂の上の白い航跡/壁井ユカコ/電撃文庫

キーリ〈2〉砂の上の白い航跡 (電撃文庫)


1年前に読んだっきりのシリーズの続刊を唐突に読み始めるなんて、ここじゃ日常茶飯事だぜ!霊感のある主人公、キーリと「不死人」ハーヴェイ、ラジオに宿った幽霊、「兵長」の旅路。今回は、砂の海を船で渡る。


描写が丁寧なのは相変わらず。一文辺りが長過ぎて、少々読みにくいのも相変わらず。昔々、地球からやってきた宇宙船がとある無人惑星に漂着して……というのは漫画だとトライガン、ゲームだとゼノギアスとかまあ色々ありますが、この作品に関しては情景&心理描写がメインで、アクションやSF分は薄め。星が滅亡の危機に瀕しているとかそんなこともなく、淡々と進みます。イメージとしては荒涼としてて、やや寂しい世界。なんとなく、秋に読むのがいいかもしれません。


しっかし、キーリは夢遊病みたいに常にふらふらしてるなー。ハーヴェイも大変だ。