ラーゼフォン 時間調律師/神林長平/徳間デュアル文庫

ラーゼフォン―時間調律師 (徳間デュアル文庫)


アニメ「ラーゼフォン」のノベライズ……と見せかけて、キャラと基本設定だけを同じくした全くの別物。平行宇宙云々ってシェアワールドやるには便利かもしれんね。16歳の春、MUと呼ばれる謎の侵略者が地球に攻めてきた日から、同じ人生を繰り返すことになった主人公、村瀬明のお話。


ロボットアニメを下敷きにしたとは思えないほどアクションが少なく、常に主人公と誰かがその世界の在り方といったことについて問答することで話が進んでいきます。故に、とても読み辛かった。アニメの設定を中途半端に覚えていたから尚更。オシリスとかラムサスとかエジプト神話にそって話が進むので、そこらへんに造詣が深ければ、或いはもう少し理解し易かったのかもしれないけど、なんともかんとも。こういうスタイルの文章は嫌いじゃないんだけどね。フムン。