蹴りたい背中/綿矢りさ/河出書房新社

蹴りたい背中


近所の新古書店で購入。言われてるほどライトノベルっぽくないと感じたのは俺がライトノベルばっかり読んでるからか。……なんか矛盾してない?1ページ辺りの文字数が少ない上に総ページ数も150ページ足らず、そういう意味での「ライト」というなら分からんでもないけど。


文章はまあ上手いんでないの。いきなり(苦笑)と来たのにはずっこけたけど。それともこの(苦笑)ってのは、苦笑と書いてあるのに主人公がちっともおかしく思ってないという、なんか空虚な感じを狙ってるのか。内容はまあ特に目新しくもなく。思春期の孤独とかなんとか。女性作家ってこういうの書く人多いなあ。好きだけどさ。二宮ひかるとか石田敦子とか、その辺の中高ではクラスでちょっと浮き気味だった文系少女という感じの人が書くアレを感じた。いや、そういうの好きであるんだけど。……とりあえず「インストール」の方も見かけたら買ってみます。