さよなら、ぺとぺとさん/木村航/ファミ通文庫

さよなら、ぺとぺとさん (ファミ通文庫)


結構話題作のはずなのに感想をアップしてるところほとんど見てない。なんでだろ。


うー、どうにも人にすすめにくい作品。単純に萌え小説としてすすめるんなら話は簡単なんだけどなあ。まあ8割方萌え小説なんですが。


色んな見方ができるというのがこの作品の肝だと思うんだけど、私にはごちゃごちゃしてるようにも感じられました。キャラが多いのはまあ慣れたけど。降って湧いたようなカンナちゃんの話とか、いもてんとか、一応本筋に関係はあるんだろうけどどうにもちぐはぐな感じ。
特にいもてん。そのアイディアは馬鹿らしくも面白かったんだけど、面白かったんだけど……この話に「妹」って要素を入れる理由が分からん。なんかオタク受けするから入れとこう、みたいな感じがして、それが個人的に「萌え小説」の域を出ない理由。
なんか批判ばっかですが、面白かったですよ。次の「帰ってきたぺとぺとさん」が出たら買うと思う。


以下妄想。この作品の特徴である変な擬音。神坂、あかほりで植えつけられた「擬音を多用するのは小説として駄目」ってイメージからなんとか脱しようとしてるというか、時間が経ってようやくその呪縛から逃れられた気がしました。擬音も使い方がよければね。「どかどかどかん」なんかも最近読んでそう感じた。