機動戦士ガンダムZZ

megyumi2004-02-11

恥ずかしながら今さら見ましたよ。もう語り尽くされてる上に、大した感想も思い浮かばないのでこっちで。ガンダムくらい市民権を得てて信者も多い作品は私のようなにわかオタにとっては扱いに困るわけで……下手に語ったり出来ないわけで……

えートミノ監督はこのZZで、1st、Zとやってきたことをぶち壊したかったわけだ。それを象徴するのが主人公ジュドーを初めとするシャングリラの子供たち。彼らは初っ端からZを奪って金にするためアーガマに乗っていると公言し、中盤はMSという玩具を与えられて戦闘で好き勝手やらかし、終盤グレミーに戦っている理由を質問されたジュドーは、それまで思想らしい思想を表に出したことがなかったので答えに窮してしまう。カミーユ曰く「その怒りが武器になる!」らしいけど。周囲の大人たちはそんな彼らに手を焼き、ジェネレーションギャップを感じたブライトは最終決戦を前にして船を降りている。にわかの私から見てガンダムは組織とそれに抑圧され、しかしそこで生きていくしかない個人、大人とそれに振り回される子供の対立、みたいなものを描いてるんだと思ってたけど、ZZではその力関係が逆転して個人>>>組織、子供>>>大人になっちゃったわけだ。で、そんな子供たちを大人はニュータイプだから、という理由で許容してしまった。
ひとつの独立した作品としてならまだしも、あのZの続編ということでガノタの人たちには許しがたいものがあったんでしょうね。
ボロクソにけなすだけではあれなので、一ついいところを。Zに比べ、「一見さんお断り」な雰囲気が薄くなってたのはよかったです。話自体は1st、Zを見てなければ理解不能なものが多かったんだけど、あくまで雰囲気的にね。