2ちゃんねるにおける「名無しさん」の有用性、とか。

megyumi2003-06-22

ドイツ語検定開始3時間ぐらい前。つうかさっき。
眠れないので、とある司法浪人の先輩が試験前日まで司法板を見ていたのを
思い出して、2ちゃんねるの語学板でドイツ語検定スレ、なんてのを
探してみる。
するとやっぱりあった。
>おいー。
>もう今日じゃんかよx−。
>試験。
>独検3級受けるんだけど、誰かアドバイスくれよぉ
自分と同じ境遇にいる人間を見つけてほくそえみながら、やっぱりこういうのは
2ちゃんの匿名性のなせるわざだよな、とか思う。
世界規模で人々が同じ体験を共有できた最初のメディアと言えば、
まずテレビが思い浮かぶ。だがテレビではある番組を見て次の日の朝に
学校で友人と話す程度で、どうしても他人と体験を共有する感覚を
味わうのが実際の体験と遅れていた。
で、インターネットが生まれ、人々は遠くにいながらにしてリアルタイムで
共有体験を味わえるようになった。
とまあ、ここまではわりとどこまでもお目にかかれるような話だろう。
では2ちゃんが他の掲示板と何が違うかといえば、日本一と言われる
アクセス数と「名無しさん」と呼ばれる匿名性だ。
2ちゃんには把握しきれないほどのカテゴリがある。扱わない話題は
ないと言ってもいい。もし自分の求めるスレッドがなかった時は
自分でスレッドを立ててもいいし、雑談スレに行ってもいい。
そして常時そこには誰かがいる。リアルで同じ独検を受ける友人が
いたとしても、その当日の朝5時に電話なりメールなりして「今日の独検
不安だよなー」とは遠慮して言い辛いはずだ。
そして匿名性。2ちゃんの雰囲気は外から見ると特殊だが、2ちゃん全体では
大体統一されているといっていい。それが個人を特定されないという
意味にせよハンドルネームを書かないという意味にせよ、匿名性によって
こいつはこの板に初めて来た、なんてのはそうそう分からない。
だから初めて行った板でも、2ちゃんそのものに慣れていれば気軽に
書き込めるし容易に感覚を共有できる。
その最たるものが、地震が起こった時にみんなで一斉に実況系、ニュース系の
板に速さを競うように書き込みする、アレだ。
その匿名性が時には仇になる、なんてことは分かっている。
そんなのはリアルでのコミュニケーションが取れない奴が逃げてるだけだ、と
揶揄する人もいるかもしれない。
それでもやっぱり2ちゃんの匿名性は捨て難いと、俺なんかは思う。


まあヤフー掲示板とかもそうかもしれないけどね。
ほとんど行かないからよく分かりません。