平成17年度文化庁メディア芸術祭受賞作品発表!
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アニメーション部門優秀賞に「かみちゅ!」が入ってるだけでも驚きなんですが、審査委員会推薦作品がアレなことになってるなあ。「BLOOD+」「フタコイ オルタナティブ」「舞-HiME」「SPEEDGRAPHER」「交響詩篇エウレカセブン」……審査対象は自薦のみ、今回は55作品から選んだとはいえ……別にこれらの作品が嫌いってわけじゃないけど、お国が推薦するものかというと……まあこっちに不利益があるわけじゃないし、別にいいや。
というか、漫画部門大賞が「失踪日記」というのも色々どうなんだ。いや、面白い……というか凄い作品ではあるけど。あるけど……。
青い花/志村貴子
鎌倉の二つの女子高を舞台とした「ガール・ミーツ・ガール」。これって「かしまし」にも使われてる副題なんですけど、なかなか気に入ってる表現です。「百合」「ガールズラブ」じゃちょっと直截的過ぎて使うのが気恥ずかしいので……。意外(でもないか)なところだと、「大運動会」のサブタイなんかでも使われてました。
自己主張が強い絵柄ではないんだけど、いつも通り読んでる内に引き込まれていきました。ふみちゃんがかわいいかわいい。特に4話で家にいる時の、一見三十路くらいにも見える野暮ったい格好と、外に出るためにおめかししてる時のギャップとか、いいですね。この辺は女性作家ならでは、なのかなあ。あきらちゃんもいい子。だだこねるふみちゃんをなだめてたり、こういう子って意外にしっかりしてますよねえ。
しかし、この人の漫画の、私の好きな雰囲気はどこから来るのかとちょっと考えたんだけど、
志村貴子の間のとり方はあだち充方式だと思うんですが、どうでしょう?志村さんて、少年誌のなかではサンデーが好きだと思う。
ああ、なんかこれは当たらずとも遠からずかもしれない。説明台詞が少なかったり、見せ場と思われるシーンが来たかと思えばあっさり次のシーンに移ったり。私自身それで時々コマとコマの繋がりや、そのキャラが誰なのか分からなくなって前のページを読み直したりするし、合わない人はもう好みとして合わないんだろうけど。
とりあえず、今のところ「放浪息子」の二鳥くんほど自分の性向?に大して悩んだりするシーンはないんだけど、これは女子高という、そういうことが起こりうると世間に冗談混じりにでも言われる、あるいは期待されてる空間にいるからなのかな。というか悩んではいるけど、それが周囲からどうこう言われないから話として表面化してこないのか。あくまで「放浪息子」と比べて、だけど。
しかし、あのあきらちゃんの兄貴はどういうポジションなんだろう。今後、本筋に絡んでくるのかな?