小生、ショックで眠れなくなる
風呂に入るため服を脱ごうとしたら、セーターの脇のところからビリビリビリ……!という嫌な音が。maid in chinaの服というのは、ひとたび、ひとたび穴が開いてしまえば、二度とは。二度とは。
小生物語/乙一/幻冬舎
幻冬舎のwebサイトに不定期連載されていた、虚実入り混じった日記を書籍化。時々一人称で「小生」と「僕」がごっちゃになっていたり、「今日は○○をした。面白かった」などと駄目な作文の見本例みたいな日もあったけど、概ね読んでいて面白かったです。狙い過ぎず*1、飄々と事実と嘘を書き連ねていく。全体に流れる、脱力系というか、このなんとも言えない温度が自分の適温なのでしょう。キャラの作り方も、滝本竜彦より自然で好き。結婚するなら断然乙一の方がいいですよ!と力説してみる。
ひょっとしたら自分は物語小説より、こういった日記やエッセイといったものの方が好みかもしれない、とも思いました。ストーリーを追っていくより、純粋に作者の文章センスやなんかを味わいたい。むしろ時々ストーリーが邪魔に感じることさえある。そんな人。こういった傾向は、活字と言えばラノベ(特にあとがき)とweb日記巡回、という長年の生活で培われてきたような気もします。そしてそれは、社会人になって長編小説を読むのにとる時間がなくなると、ますます進行していくのでしょう。
*1:勿論、それはそう見えるだけで、産みの苦しみというのは確実に存在しているんだろうけど
『ウィキペディア』創設者に非難の声――経歴の変更問題で
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051222202.html
公共性・客観性と正確さは必ずしも一致しない、とかなんとか。私もはてなのキーワードは時々作成・編集してますが、これ面白いけど難しいですよねえ。
「ズッコケ中年三人組」を出版 那須正幹さんが続編?
http://www.asahi.com/culture/update/1221/013.html
「未来報告」でやったからそういうのはもういいじゃなーい。ところでこれ、あの漫画的なイラストがついてないんですな。子供向けから大人向け商品へ。どっかで聞いたような話。
少年少女を主人公に据えたビルドゥングスロマンが大団円で完結。その数年後、数十年後を舞台とした続編で、彼らは世間の荒波だかなんだかに揉まれてかつての目の光を失っていた……ってわりとよくあるパターンだけど(Zガンダムのアムロとか)、どうなんでしょうかねえ。衝撃的ではあるけど、読者としては辛い展開です。