好きなイラストレーターを挙げろ、という電波をどこかから受け取った

Pieces of the World ―椋本夏夜画集―

Pieces of the World ―椋本夏夜画集―

果ての天 青より遠く

果ての天 青より遠く


過去形含む。基本的に絵心の無い人間なので、かなり適当なこと言ってますが、ご勘弁。

上から作品に触れた順。全員に言えることは、小説の挿絵を描いてる人限定なので、カラーに劣らない魅力をモノクロにも感じるってこと。椎名優尾谷おさむ辺りはカラーの色使いが好きなのでちょっと例外だけど、別にモノクロに不満があるわけでもない。


水彩っぽい塗りの人たちが多いのは、最初に『小説ドラゴンクエスト』のいのまたむつみで、ファンタジー小説の挿絵ってこんな感じ、という印象を植えつけられたからかなあ。アニメーター出身で、(少女)漫画・アニメっぽいキャラを水彩塗りで描き、且つまだジュブナイルの挿絵が今ほど開き直っていなかった頃に挿絵デビュー。今振り返ってみても自分の好きになる要素満載だった。自分カテゴリでこの系統に属する人だと、加藤洋之後藤啓介はより幻想的、羽住都はよりリアルタッチ、弘司は輪郭が力強い感じ。少女漫画っぽいつーか、柔らかい雰囲気の絵を描く人、つーことだと武田日向椋本夏夜、ミギー辺りが近い感じ。……しかし、考えてみたら鳥山明のキャラをいのまたむつみに描かせようってのは凄い発想よね。


あらいずみセンセはエロ漫画時代の脱臭が済んでいない、初期のちょっとえっちな感じのが好き。でも、どっちかっていうと目の大きさとか、頬の輪郭とか、背負って立つ時代を思い起こさせるって方が大きいのかな。ひさいちよしきも最初の頃はこの……なんというか、90年代っぽさがあったんだけど、段々それが抜けてきてロリロリッとした好みの絵になってきた。これの影響で、自分の中に頭身低いロリロリッとした絵を受け入れる下地ができて、黒星紅白に繋がる。


鈴木雅久は、反対に頭身高い美形(男女問わず)が素敵。『ナデシコ』ノベライズで氏の描いたルリルリはかなり好き。『ARIEL』はインド人、もとい褐色オペレーター娘のナミが可愛いですね。年季の入ったファンが多いと予想されるので、迂闊なこと言うと後が怖いですが、アレよね、本来ニッチな物だったオペレーター萌えを作り手側が積極的に狙った例、とかなんとか。『ARIEL』は8巻辺りで一度メインキャラのビジュアルが一新されたんだけど、ナミはファンに何を言われるのか分からないのでそのままだったらしい。


……ん、気がついたら草河遊也緒方剛志が余ってしまった。前者は、なんだろな、際立って特徴的な絵柄だとは思わないけど、自分カテゴリの中でこの人と近いところにいるのが見当たらなかった。とりあえず美形じゃないかっこいい男キャラ、がこの人の魅力かな。美形も描けるけど。あと、後者はどっかで『ブギー』は作風を作品毎に変えてみるみたいなことを言ってたような気がするけど、言うだけあって、巻毎に好き嫌い激しい。何度も言ってるように、『VSイマジネーター』の織機の腰つきは至高なんだけどね。