ドラゴンマガジン、リニューアルと同時に隔月刊に
http://d.hatena.ne.jp/moonphase/20080128#p8
DRAGON MAGAZINE (ドラゴンマガジン) 2008年 03月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/01/30
- メディア: 雑誌
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昭和を越え、20世紀をも遥かに越えた時代。
出版不況の中にその小説誌はあった。
かつてはヤングアダルト全土を統一し、華やかに栄えていたが、数年ほど前から数度起こったレーベルの乱立と、ファンタジー時代の終焉による学園物の勃興、そして全土をひたひたと侵蝕する萌え文化が、レーベルを荒廃させ、ヤングアダルトを統一していた唯一の月刊誌の体制は崩れ、群雄割拠の時代を迎えていた。
全土は麻のように乱れた。
……って、マジですか。こんなこと書きながらもわりと動揺してます。ファンタジアバトルロイヤルを休刊にしてもまだ足りませんでしたか。あっちの『ROOM NO.1301』や『しずるさん』なんかを本誌に移して再開、戦力強化を図るのかなーとか考えてたんだけどなあ。
HJ文庫の雑誌Novel Jppan(あえてこっちの名前で)の初期や朝日ソノラマの獅子王などを除けば、長いこと唯一の月刊ライトノベル誌の地位を保ってきたんですが、とうとう歴史が途絶える時が。私が実際に購読してたのはほんの2、3年だったんですけど……まあ、最近の情勢を見てると残念ながら来るべきものが来た、という感じも。別に廃刊になったわけではないけど。
これで入れ替わりに電撃文庫magazineが月刊誌に……とかはならないか。そういうのは創刊と同時にやりそうだもんな。
しかし、隔月、となるとファンタジア文庫とドラマガの連携の最たるものであった、本編は書き下ろしで長編、番外編は連載で短編、という特色も弱まってしまうような気がします。まあ、一方で、月刊連載は作家を磨り減らす、という声もあったので必ずしもネガティブな要素ばかりとは言えないけれども。リンク先の画像には1冊辺りのボリュームアップを図るようなことは書いてあるけど、実際どれくらいになるんだろう。ザ・スニーカーと同程度だとすると……あれって300〜350ページくらいでしたっけ。
ちなみに、創刊号のラインナップはこんな感じでした
☆月刊ドラゴンマガジン 1988年3月号(1巻1号 通巻1号) 創刊号 物語は新次元へ 出渕裕オリジナル・ワールド「機神幻想ルーンマスカー」
1 風の大陸 8 竹河聖
http://homepage2.nifty.com/te2/m/gdm1988.htm#m12098
2 武蔵野妖精迎撃隊 第一話 6 伊藤和典
3 キャロル・ザ・ウェポン 前編 10 火浦功
4 リズミック エスパー 7 飯野文彦
5 雷(いかづち)の娘シェクティ 10 嵩峰龍二
6 アンバランスな放課後 第1回 8 赤川次郎
7 DRAGON(ドラゴン) HALF(ハーフ) [漫画] 16 見田竜介
8 CINEMACHINEBULA(シネマキネビュラ) [漫画] 16 いくせいそう
パッと見、現在に繋がる重要な要素は、飯野文彦の作品のイラストがあらいずみるいだった(そう、ドラマガデビューが『スレイヤーズ』じゃないんですね)ってことくらいですかね。ここら辺の昔話(といっても自分はこの頃のリアルタイムの読者じゃないですが)についてはまた別の機会に。
各誌の部数について
577 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/01/08(火) 21:46:18 ID:zgp/n2i9
(中略)
[推移]
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1179647070/
|2007年 |2006年 |2005年 |2004年 |
| 29,667 | 23,000 | 23,583 | 22,500 | ザ・スニーカー
| 44,833 | 53,500 | 59,417 | 61,583 | ドラゴンマガジン
| 41,666 | 50,000 | 54,167 | 55,000 | Cobalt
オール讀物 文藝春秋 73,416
http://www.j-magazine.or.jp/data_001/commonness_3.html
ドラゴンマガジン 角川グループパブリッシング(富士見書房) 44,833
小説新潮 新潮社 31,216
小説現代 講談社 30,083
ザ・スニーカー 角川グループパブリッシング(角川書店) 29,667
第1号は3万部発行、第2号は3万部発行ののち、文芸誌としては珍しい増刷がかかるほど好評だった。
http://www.apple.com/jp/pro/design/koudansha/
もしも2001年時点でドラゴンマガジンなどと同程度に割り増ししており、部数の変動も同様であったという、たいへん大雑把な仮定をするのであれば、70000*(53500/200000)で18725、2万部を割っていた計算になります。割り増しの程度がザ・スニーカーと同程度だったとすると、70000*(23000/150000)で1万部とちょっとです。むろん単純な計算ですが、赤字覚悟で維持されていると言われているタイプの文芸誌と同程度というのは、わりと納得しやすい数字だと思います。
http://drupal.cre.jp/node/1246
一つ目のは2chのコピペですが、これは元々の数字はマガジンデータから。二つ目のは、文芸誌のトップ5。ただし印刷証明付き。コバルトが入ってないのはここのデータだと文芸誌にカテゴライズされてないから。ファウストは3万部とも5万部とも言われてるけど、ソースが錯綜しててよく分からん。最近出てないし。ちなみに、電撃文庫magazineは今年2月発売号で4万部を予定してるらしい(2007年12月25日のpdf参照)。キャラの!は3万部。でもこれらは印刷証明付きではないので注意。