GOSICK Ⅵ-ゴシック-仮面舞踏会の夜-/桜庭一樹/富士見ミステリー文庫

GOSICK〈6〉ゴシック・仮面舞踏会の夜 (富士見ミステリー文庫)


1年ぶりの長編新刊。5巻ラストからモロに引いてたので、前巻で何があったかを思い出すのに少し苦労しました。


今回はやっぱり、「灰色狼はそれをして、慕う」に尽きますね。あの後ヴィクトリカが照れてたシーンを書いてた辺りでは、きっと作者もこっぱずかしくて、一緒にのた打ち回ってたことでしょう。あそこまでストレートな愛情表現って初めてじゃないかな。でも、それだけにこの後の展開が怖い……


私は、ベクトルこそ違えど、『GOSICK』とそれ以外の、例えば一般文芸で発表された作品も、ああ、同じ作者の作品だなあと思うんですけど。そこらへんの境界線というか、そういったものが今後の展開をどう持っていくかで明らかになる気がする。