しずるさんと無言の姫君たち/上遠野浩平/富士見ミステリー文庫

しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫)


ゆりゆりゆり ゆりゆりりりー
ゆりはいいね いいよねー(もぴゅーん)

  • しずるさんとよーちゃんがイチャイチャする合間に事件の謎も解いたりする『しずるさん』シリーズ、2年ぶりの新刊。今回は、童話のお姫様にモチーフを求めた4つのお話。
  • あーもうさっさと結婚しないかなこの2人。考えてみれば劇中でしずるさんがよーちゃん以外の第三者と会ってる描写って、まるでないんだよな。視点は基本的によーちゃん固定だし、しずるさんは病院から出れないので当然っちゃ当然か。でも、あの担当医の人が回診とかに来てもよさそうだけど。しずるさんがよーちゃん以外の他人の前でどんな表情をしているのか一切分からない、ってのが神秘性を高めてるのかな―と思った。
  • 今回、雨宮女史ことリセットさんだかリミットさんだかが登場。こういう、出版社またいでの登板ってどうなのかな。イラストレーターの人は、やっぱり緒方絵を参考にするように指示受けてるんだろうか。
  • イラストと言えば、椋本夏夜センセは毎度お疲れさまです。かどちんの場合、人物の外見描写に関してはかなり素っ気無いので、しずるさんの胸とよーちゃんの足の美麗さは、言うまでもなくイラストの人の手柄だと思う。逆に緒方剛志とかはあの素っ気無さがそのまま表現されてる感じ。と言ってもこれはどちらがいいというわけではなく、テキストの雰囲気に合わせる方向で魅力を出すか、テキストの雰囲気とは逆の方向で魅力を出すか、という違いに過ぎないと思うのですが。ここら辺は別の機会に。
  • しかし、私立病院院長で地元の名士の娘が庶民代表ってのは無理があるよね。別に話には関係ない部分だからいいのだけど。